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2017年06月09日

ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 法令上の制限2 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))





ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 法令上の制限2 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))


宅建士資格を有するプロ小説家が執筆。建築基準法の計算も別表も、ラブコメ風ライトノベル小説で学べば、楽々理解できて、暗記できる!


●ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキストとは?

本書は、宅建士(宅地建物取引士)資格試験の基本テキストです。

一般的な資格スクールのテキストとは違い、全文が小説形式で記されています。ライトノベル小説を読む感覚で、宅建士試験の勉強ができてしまうという画期的なテキストです。

入門書ではありません。宅建士試験で問われる項目はすべて網羅しており、一部は、司法書士試験、不動産鑑定士試験レベルの内容も含んでいます。
シリーズを全巻読破すれば、宅建士試験に楽々合格できるレベルの知識が身に付きます。
初めて宅建の勉強をする方はもちろんのこと、一通り勉強した中上級者の方が、試験内容をサラッと再確認するのにも役立ちます。

通勤時間や待機時間に、資格スクールのテキストをめくっても、集中できなくて、内容が頭に入ってこない。という悩みを抱えている方も多いと思います。
でも、ライトノベル小説ならすんなりと読めるのでは?

既にお持ちの資格スクールのテキストや過去問と併用してお読みいただくことで、より一層、内容を理解することができますよ。


●法令上の制限の勉強方法

法令上の制限では、細かくて長大な条文がうんざりするほど出てきます。本テキストでも、条文を多数引用しています。
条文の原文は、サラッと目を通すだけで構いません(最初に読む時は、無理して読もうとせず、飛ばしてください)。覚えるべきキーワードは、会話文の中で強調していますから、それだけを頭に叩き込めば十分です。


●法令上の制限2のあらすじ

 東木の隠れ里開発計画プロジェクトの合間に、建太郎は、一ヘクタールの敷地を取得して、胡桃たちと共にハーレム状態で過ごすための別荘を建築することを計画する。だが、別荘を建てるには、建築基準法の規制を幾つもクリアしなければならなくて……。法令上の制限編完結。


・主な登場人物

宅本建太郎
桜咲司法書士事務所補助者。宅建資格の勉強中。ひょんなことから伯父不動産王 宅本健一の莫大な遺産を相続することになる。『株式会社 宅本・オーガナイゼーション』の二代目会長兼社長に就任。

桜咲胡桃
宅建士。司法書士。桜咲司法書士事務所所長。宅本建太郎の上司にして恋人。元アイドルで可愛い顔立ちに、小柄ながらもB90 W60 H86と素晴らしいボディの持ち主。

杏咲琴美
宅建士。『株式会社 宅本・オーガナイゼーション』の社員。大人の女性の魅力にあふれている美人秘書。後に宅本建太郎の専属秘書になる。

不動産王 宅本健一
『株式会社 宅本・オーガナイゼーション』の初代会長兼社長。父親から受け継いだ不動産業を発展させ、多数の不動産を保有し、その資産の総額は数千億円にも達すると言われている。政界にも進出し、一時は都知事に選ばれるかというところまで行ったが、失言のオンパレードが災いして、都知事の座を逃した。暴力団の陰謀により殺害されてしまう。


●法改正対応表
このテキストは以下の法改正に対応しています。
建築基準法:平成二八年六月七日法律第七二号
建築基準法施行令:平成二八年八月二九日政令第二八八号
景観法:平成二七年六月二六日法律第五〇号
行政事件訴訟法:平成二八年一一月二八日法律第八九号
都市計画法:平成二八年六月七日法律第七二号
民法:平成二八年六月七日法律第七一号


●著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大滝 七夕
法学部在学中に行政書士、宅建等の資格を取得し、卒業後は、行政書士事務所、法律事務所等に勤務する傍ら、法律雑誌の記事や小説を執筆し、作家デビュー。法律知識と実務経験をもとにしたリーガルサスペンスを中心に、ファンタジーや武侠小説などを執筆している。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(冒頭部抜粋)


 ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト 法令上の制限2

                           大滝七夕

 ※法令上の制限の勉強方法について

 法令上の制限では、細かくて長大な条文がうんざりするほど出てきます。本テキストでも、条文を多数引用しています。
 条文の原文は、サラッと目を通すだけで構いません(最初に読む時は、無理して読もうとせず、飛ばしてください)。覚えるべきキーワードは、会話文の中で強調していますから、それだけを頭に叩き込めば十分です。

 第二十三章

 今日も一日、東木の隠れ里の開発プロジェクトを現地で指揮した後、東木四兄弟の屋敷に泊ることになった。
 又木萌花が用意してくれた野生的な食材を使っての夕食を終えてしまうと、テーブルに一人残った宅本建太郎は、方眼紙を前にして、建物の間取り図を書いていた。
 何しろ、東木の隠れ里の敷地は、相当あり、レジャー施設等を建設してもまだ余裕がある。一ヘクタールほどの土地をタダ同然の価格で建太郎が個人的に購入し、別荘を建てる予定でいるのだ。
「ここにパーティーをやれる大広間を作って、それから、俺と胡桃の寝室はここ。それに他の女の子たちが泊まれる部屋も作らないといけないな。ええっと、琴美と萌花の部屋はちょっと広めに作ってあげて、美里と愛の部屋は小さくてもいいか……」
「おらっ!」
 突然、頭に衝撃が走ったと思うと、建太郎は机にゴツーン!と額を激突させていた。
 痛いという言葉が出てこない。テーブルがパリッとひびが入り、もちろん、今書いていた間取り図はくしゃくしゃになって、床に落下している。
「あ、頭が割れたぁぁぁ!やべえぇぇぇ!脳みそが流れてしまうぅぅぅ!」
「脳みそが流れたらしゃべれるわけがないだろう!」
 暫し、白夜の中で火花が飛び散るのを目にした後で、どうにか、顔を上げると、建太郎の脇で仁王立ちしている女がいる。モデルのように背が高くてスタイルがよく、ポニテールの髪形をしている。
 言わずと知れた秋藤愛だ。怖い顔をして建太郎を見下ろしていた。
「ち、血が大量に噴出している!」と頭を抱える建太郎。
「出てねえよ!男の癖にうだうだと情けない奴だ!」
「なんで!私と愛ちゃんの部屋だけ、四畳なの!」
 と愛の傍らでも、作業着姿の小柄な女の子が眉間にしわを寄せる。安土建設の社員で土木建築関係の資格を持つ天草美里だ。
「私の部屋は八畳なんだね。でもTKB59のメンバーを連れてくると、これだけでは部屋が全然足りないよ」
 とTKB59(宅建の勉強、頑張ろう!めざせ、合格!(Ta Kken no Benkyu ganbaro mezase 5uka9))というアイドルグループに属する又木萌花が苦笑いする。
「ちょっと!なんで私と建太郎が一緒の部屋に泊らなければならないのよ!」
 と、頬を膨らませたのは、司法書士で元TKB59のメンバーだった桜咲胡桃だ。
「な、なんでって、俺と胡桃は結婚するんだし……、夫婦になれば一緒の部屋に泊るのが当たり前だろ?」
「私、建太郎と結婚するつもりなんてないわ!」
「そんな!胡桃!」
「建太郎会長。お言葉ですが、この間取りは無理があると思いますよ」
 とクールな発言をするのは、宅本・オーガナイゼーションの社員で建太郎の秘書を務めている杏咲琴美だ。
「えっ?そうかな?」
 建太郎は目を丸くしながら、くしゃくしゃになった間取り図をひびの入ったテーブルの上に広げ直した。
「本当だよ。小学生でもこんな間取りはあり得ないって分かるよ!」と美里。「一階は大広間が一つだけドーンとあって、二階にこんなにたくさんの部屋を作って納まるわけないでしょ。一階が小さくて二階が横長のキノコみたいな建物になるじゃん」
「そんなイメージで作ったつもりはないんだけどな……。頑丈で長持ちして、住みやすい別荘をイメージしているんだけどなあ」
「バカ野郎!こんな間取りの建物では、建築基準法の単体規定すら満たしていねえだろうが!建てている間に崩れることは、素人でも分かるわ!」と愛の突っ込み。
「そうよ。建太郎!間取りを考える前に、建築基準法をしっかり勉強しなさいよね!」と胡桃。
「まずは、建築基準法の趣旨から見て行こうか」
 萌花に促されて、建太郎は法令集に手を伸ばした。

建築基準法
(目的)
第一条  この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。

「書いてある通りだな」
「ここで留意したいのは、建築基準法の規定は『最低の基準』だということだよ。だから、建築基準法の規定をぎりぎりに満たすような家なんて、とてもじゃないけど、快適とは言えないし、住みにくいし、長持ちしないんだからね」と美里。
「へえ……。じゃあ、建築基準法の規準を満たしていても必ずしも安心できないんだな」
「そうだよ。いい家を作るためには、建築基準法の規準を大幅にクリアして、なおかつ、+αが必要なんだよ」
「建築基準法には、大きくわけて二つの規定が設けられています。何と何だか分かりますか?」と琴美が先を促す。
「二つの規定?」
「今、私が言っただろうが!人の話聞いてねえな!」と愛の突っ込み。
「えっ?愛が言った……?ええっと……、単体規定というやつか?」
「そうだ。簡単に言えば、個々の建物の規準のことだ。個々の、敷地、建築物の衛生、安全性を確保するための規定なんだよ。建築物の敷地、構造及び建築設備に関する規定として建築基準法の第二章に定められている。それから、もう一つの規定がある」
「うん?何なんだ?」
「集団規定だよ」と萌花。「例えば、道路関係による制限、用途制限、容積率建ぺい率、建築物の高さ、防火地域の制限とかだね。良好な集団的建築環境の確保のための基準なんだ。都市計画区域等における建築物の敷地、構造、建築設備及び用途に関する規定として、建築基準法の第三章に定められているよ」
「ふむふむ。建築基準法には、建築物に関する規定として、単体規定と集団規定の二種類があるわけだな」
「まず、単体規定は、どこでどんな建築物を建てるにしても適用されるというのは分かるね?」と美里。
「ああ。OK」
「それに対して、集団規定は適用される区域が限定されているよ」
「うん?」
「要するに、東木の隠れ里みたいな山奥に、家を一つポツンと建てるならば、周りとの関係は気にする必要はないでしょ。隣の家の日差しが遮られるかどうかなんて考える必要もないじゃん。それに対して、都会に家を建てる時は、住宅が密集しているわけだから、周りにも気を使わなければいけない。例えば、周りが二階建てなのに、自分の土地だけ、ノッポのビルを建てることなんてできないでしょ?」
「そりゃそうだな」
「どういう区域で集団規定が適用されるか。分かっているだろうな?」と愛。
「えっ?どういう区域って……ええっと……。あっ、条文を見ればいいんだな」

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