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2015年12月18日

火車組顛末記



火車組顛末記

「手裏剣術を極める」とは、己の手にある手裏剣を打ち出すことだけを意味するのではない。敵が打ち出した手裏剣を掴み取り、投げ返してこそ、初めて、極めたと言うことができる――大刀を捨て、棒手裏剣のみに賭ける甲賀忍の末裔が徳川家を守るために暗躍する。

「手裏剣術を極める」とは、己の手にある手裏剣を打ち出すことだけを意味するのではない。敵が打ち出した手裏剣を掴み取り、投げ返してこそ、初めて、極めたと言うことができる――仙台での武者修行を終えて江戸に戻った山岡十兵衛景宗は、甲賀忍の末裔にして、大刀を捨て、棒手裏剣のみに賭ける若き剣客である。
時は、安永九年(一七八〇年)。前年に十一代将軍と目されていた家基が品川の東海寺で病に倒れ亡くなった。だが、家基は病死したのではない。何者かが投げ打った毒針を喉に受け、その毒が元で亡くなったのだ。
十兵衛が師範代として江戸の秋葉道場に戻ると同時に、再び、毒針を喉に受けたことによる殺しが相次いだ。十兵衛の兄弟子柏田虎之助も被害者の一人。虎之助の仇を討つために、十兵衛は立ち上がる。
一方で、十兵衛は、狼藉者に襲われた火付盗賊改贄正寿の娘琴音を救う。琴音は、十兵衛の妹弟子でもある。共に行動する中で琴音との恋愛関係を深めていく。
やがて、敵の正体が遠賀疾風、妖女お艶という忍びが率いる棘(おどろ)組だと知る。十兵衛は棘組の手で危うく命を落とすところで、もう一組の忍び集団火車組に救われる。
火車組は吉宗が御庭番創設と同時に作った将軍の私的な忍び組織。その頭だったのが奈良奉行に栄転する前の亡父山岡景之。十兵衛は家治から直々に葵のご紋入りの脇差を賜り、火車組の頭見習いとして闘う決意を固める。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大滝 七夕
法学部在学中に行政書士、宅建等の資格を取得し、卒業後は、行政書士事務所、法律事務所等に勤務する傍ら、法律雑誌の記事や小説を執筆し、作家デビュー。法律知識と実務経験をもとにしたリーガルサスペンスを中心に、ファンタジーや武侠小説などを執筆している。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)続きを読む
posted by ノベル時代社 at 14:34| Kindle版 火車組顛末記
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