なぜ、論語を読む人は起業して成功するのか?1 暗記カード形式で読むビジネスに役立つ古典
今、あなたが勤めている会社からリストラされないために一番大切なことは?
お客様や取引先にあなたの会社の商品やサービスを買ってもらうために一番大切なことは?
あなたが起業するときに一番大切なことは?
営業力、資金力、技術力、語学力……、そのいずれでもありません。
人間関係を築くこと。
これに尽きます。
会社内部での人間関係をしっかり築いている人は、リストラの対象となりにくいもの。
お客様や取引先との人間関係を築いて初めて、彼らが快くあなたの会社の商品やサービスを買ってくれるものなのです。
様々な人との人間関係が築けていてこそ、起業したときに多方面から支援が得られ、成功しやすくなるのです。
現代は、SNSやスマホなどの発達により、人間関係が希薄になっていると言われていますが、SNSやスマホは、コミュニケーションの補助手段でしかありません。
SNSやスマホがどれほど進化しようとも、直接の人間関係を築けなければ、意味がありません。
孔子の論語は、その人間関係を如何にして築くか、如何にしてうまくやっていくかについて、多くの示唆を与えてくれる書物です。
●行政書士などの士業で成功したければ、論語は必須!
とりわけ、行政書士などの士業で起業したいと考えている方は、人間関係を築くことが成功への大きなカギとなります。
行政書士などの士業が、クライアントに売り込む商品は、結局のところ、「あなた自身」と言っても過言ではありません。
「あなた自身」を売り込むということは、あなたがクライアントとの人間関係を築くことに他なりません。
行政書士などの士業の方が論語を読むメリットは二つあります。
1、人間関係を築くためのヒントが得られる。
2、論語の一節を諳んじることで法律以外の教養があることをクライアントに印象付けられる。
やはり、士業たる者、専門の法律知識だけでなく、様々な教養を有していたほうがクライアントからの信頼を勝ち取りやすいものです。
クライアントとの会話の中で、論語の一節をさりげなく口にできれば、クライアントの好感度は確実に上がり、あなたへの信頼を深めることになるでしょう。
論語を読んだことがない方はもちろんのこと、すでに愛読している方も、本書で、知識を再整理してみては?
※ちなみに、本書は、著者が経営する行政書士事務所で毎月発行しているニュースレターのミニコラムを再編集したものです。クライアントから好評のため、今回、一冊の書物としてまとめました。
●本書を問題集形式とした狙い
孔子の論語を読むにしても、原文の現代語訳を読んだところで、そこから意味を読み取ることは難しいものです。
また、論語の言葉を覚えたとしても、その言葉がどういう時に役に立つのか、理解していなければ意味がありません。
そこで、本書では、まず、論語の一節を示したうえで、そこから何を読み取るべきなのかを考えられるように、問題集形式で編集しました。
資格試験の過去問を解く感覚で、論語の一節を読み、意味を考えながら読み進めてください。
一度読んだだけでは、すぐ忘れてしまうでしょう。なので、繰り返し読んでください。
そうすることで、孔子の論語の言葉が、あなたの血肉となり、いざ、人間関係を築こうという時に、役立てることができるはずです。
●著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大滝 七夕
新潟県村上市出身。『大滝七夕』は、ネット小説・著作限定のペンネームで本名や作家名ではない。
法学部在学中から資格試験の勉強を始め、宅建、行政書士、司法書士の資格試験に独学で一発合格。大学卒業後は、都内の行政書士事務所、法律事務所等に勤務する傍ら、法律雑誌の記事や小説を執筆。その後、某新人賞に応募して、作家デビュー。法律知識と実務経験をもとにしたリーガルサスペンス、ファンタジー、武侠小説などを執筆している。
行政書士として開業しており、十数年以上にわたり、建設業、宅建業の後継者問題、事業承継を専門的に手掛けている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)